薄毛に悩んでいる人は一度自分の頭皮に触れてみてください。硬さはどうでしょうか?柔らかい?とても硬い?実は、薄毛はこの頭皮の硬さが大きく関係してくるのです。この頭皮と薄毛の関係について説明していきます。
1、頭皮が硬いと薄毛になるって本当?
頭皮が硬いと薄毛になりやすくなると言われています。頭皮が硬いということは頭皮の血行が悪い状態ということなので、髪に十分な栄養がいきにくいので髪の毛が細くなりがちで薄毛になりやすくなるのです。
2、頭皮が硬いと起こるトラブルとは?
①頭痛
頭皮が硬く凝っていると頭痛が起こります。これは、緊張型頭痛と言われるもので頭皮の血行が悪くなっていくと起こりやすい頭痛です。頭皮の血行が悪くなったために十分な酸素、そして栄養が行き渡らなくなり、結果頭皮が硬くなり、頭痛がおこってしまいます。
②首、肩こり
肩周りの筋肉は、頭皮に繋がっています。そのため頭皮が硬くなると、首や肩がこってしまいます。反対に、肩の筋肉がこってしまうと頭皮も硬くなるという関係性があるのです。つまり、首や肩のこりも頭皮のこりを引き起こす原因となり頭皮を血行不良状態にしてしまいます。
③抜け毛
本来、柔らかい頭皮のままだと血液から十分な酸素、また栄養分を受け取れます。結果、健康な髪の毛を生やすことができたり、抜けないように持続させたりできます。反対に血液がうまく循環せず頭皮が硬くなると毛穴に皮脂や汚れが詰まり、髪が成長できません。そして最終的に髪の毛が抜け落ちてしまうのです。
④顔のたるみ
目を大きく見開くと眉の位置が上がります。そうすると額の位置も上がります。しかし、頭皮が凝り固まっていると、皮膚を柔軟に動かすことができずに、ドレープになってしまい顔たるみになってしまうのです。この皮膚は顔たるみの直接の原因になる皮膚です。
3、頭皮がかたくなる原因とは?(血行不良)
頭皮が硬くなる原因は、体の血行不良が主な原因です。体の血行がうまくいってないと、頭皮に渡る血流も悪くなってしまうため、頭皮が硬くなってしまうのです。そして、その体の血行不良はさまざまな原因によって引き起こされます。
4、血行不良の原因
①睡眠不足
睡眠は、とても大切で血液の循環にとても関わりが深いです。寝ている間、体の中では副交感神経の働きが活発になって全身の血管が拡張し、血液の流れが良くなります。特に夜の睡眠中はさまざまなホルモンが分泌されて血液中の脂肪分を代謝させることにも繋がります。
②運動不足
運動不足の人は血行が悪くなりがちな状態にあります。なぜかというと、人は普段、運動などで体を動かして筋肉を使います。そうすることで血液をポンプのような要領で循環させています。この運動不足が続くことで血液を循環させられなくなり、筋肉がコリ固まって血行が悪くなっていくのです。
③食生活の乱れ
食生活が乱れることも血行が悪くなる原因になります。毎日、外食が多く油や脂肪分が多い食事をメインにとっていて、野菜や魚、豆類などに入っている筋肉や血をサラサラにしてくれるビタミンを摂る機会がないとなると血の巡りが悪くなります。
④眼精疲労
眼精疲労が頭皮の血行を悪くしてしまう原因になっていることもあります。毎日のデスクワーク、長時間のスマホなど、目が疲れてくると、顔や首の筋肉がこってしまい、血行が悪くなります。そして、顔や首の血管は頭皮に繋がっているため、頭皮の血行に影響してしまうのです。
⑤ストレス
ストレスも血行不良の原因となります。ストレスを感じると自律神経が乱れます。その結果、血液の循環調整がうまくいかなくなります。また、ストレスを感じると血管を収縮させるホルモンが分泌されて、血管が狭くなり血液が流れにくくなります。
⑥紫外線による光老化
紫外線は、酸化を促進する効果があります。肌は酸化するたびに老化が促進してしまいます。そして老化した肌は弾力が失われて、硬くなります。紫外線で頭皮が硬くなってしまうのは、肌が老化しているためなのです。
⑦喫煙
ニコチンは、血管を収縮させて血液の粘度を高め、血流を低下させます。その結果、全身の新鮮な酸素、そして栄養素が充分届けられなくなります。血流が悪くなるのは一時的なものですがタバコは体温を下げるので、ヘビースモーカーの人は体温が下がる時間も増え血行に良くありません。
⑧飲酒
アルコールは、肝臓でアセトアルデヒドという成分に分解されます。かなり毒性の強い有害物質で、通常は無害な水や炭酸ガスに分解されますが大量に飲酒すると分解できず、アセトアルデヒドが体内に残ってしまいます。これが抜け毛の原因となる男性ホルモン「DHT(ジヒドロテストステロン)」を増やしてしまいます。
⑨デスクワーク姿勢の維持
仕事中に姿勢が悪いことも原因になります。頭を上手く支えることが出来ない姿勢は 首や肩の筋肉がこり、筋肉疲労を起こします。その結果、肩こりの症状などが出てきてしまい血行不良が起こり、頭皮が硬くなります。
⑩体の冷え
冬など身体が冷えると、身体全体の血液やリンパ液の循環がスムーズにいかなくなり頭皮の血行も悪くなります。この身体の冷えは、オフィスや電車内の冷房、更には身体を冷やす食物や飲み物をとり過ぎることで引き起こされてしまいます。
5、頭皮のセルフチェック方法
①頭皮の硬さのチェック方法
頭皮の硬さの簡単なセルフチェック方法は、まず10本の指を広げます。そしてそのまま頭皮をつかみます。そこで、円を描くようにして指を動かしてみましょう。そのときに頭皮も指と一緒に動くと健康的な頭皮の柔らかさです。反対に頭皮が動かなくて頭がい骨を直接触っている気がすると不健康な頭皮の硬さです。
②頭皮の色のチェック方法
健康な頭皮は、透明度が高い青みがかった色をしています。そのような色をしている頭皮は、一つの毛穴から3~4本複数の毛髪が生えていて、毛穴に皮脂が詰まっていません。しかし、不健康な頭皮の場合は、色がコロコロと変わります。
6、頭皮に直接できる改善方法
①頭皮マッサージ
・頭皮のツボ押し
頭皮のツボを押すときは指の腹を使い、ゆっくり5秒ほど力をかけて押しましょう。またゆっくり5秒ほど力を抜くというように繰り返しましょう。かなりゆっくりのペースで行うのがベストです。あまり力を入れると、頭皮を傷つけてしまうおそれがあるので注意が必要です。
②頭皮を温める
血行を促進し、栄養が十分に運ばれるようにするには頭皮を温めることが大切です。その方法の一つが、頭皮を温めるという方法です。方法はいろいろとありますが、蒸しタオルやシャワー、また半身浴がポピュラーで手軽なやり方です。
③ヘッドスパに行く
いくら自分で頑張ってもなかなか柔らかくならない場合は、プロの力を借りることも1つの手です。ヘッドスパはとても効果があり、頭皮の血行改善をしてくれたり、健康な髪が生えてくるためにサポートしてくれたり、頭皮だけでなくて眼精疲労や首の凝りの解消までしてくれます。
7、生活改善でできる血行不良の改善方法
①湯舟につかる事で冷えの改善
湯舟にゆっくり浸かり冷えを改善することも血行不良の改善になります。その中でも、頭皮を浸けるというのは昔から温泉場で行われてきました。リンパの流れを良くする効果があるので、動脈効果や高血圧の人に効果があるといわれています。
②運動不足の改善
運動不足を改善すると血行の流れもスムーズになります。血液を送る役割を担っている筋肉が運動不足によって弱まるから血行不良になります。そして頭皮環境にとってよくない冷えや新陳代謝低下まで引き起こすのです。体がだるい、重い感じがする場合は、普段の運動量が足りていないかもしれません。
③ストレッチ
血行不良にはストレッチが大切です。体全体の筋肉のコリが血行不良の原因となります。タイミングとしては、入浴後など筋温が高いときに柔軟性が改善しやすいです。すぐに改善しませんが、継続することで血行不良の改善が得られます。
④眼精疲労の改善
眼精疲労も原因です。というのも、目の疲労を回復させるためにビタミンB群などの栄養素が消費されます。この栄養素は髪が育つのにも必要な栄養素ですので大量に消費されると抜け毛が増えて結果薄毛になるのです。そのため、眼精疲労を改善することも大切な予防策です。
⑤ストレス発散
ストレスは、頭皮がこわばる原因ともなります。ストレスは、外からの負荷に対する防衛反応といわれており頭皮も同じように委縮し、固くなります。頭皮が硬直してしまうと毛細血管の血流も滞り、毛根が栄養不足に陥りやすくなり薄毛の原因になるのです。
⑥睡眠不足の改善
睡眠の質をあげることは大切です。これは短くても長くてもよくなくて、毎日決めた時間に規則的な睡眠をとるということが大切です。それが、体の代謝をアップすることに繋がるのです。しっかりと睡眠をとると、血行を促進させることができます。
⑦食生活バランスの改善
髪を作る上で必要な栄養素はビタミンです。その中でもビタミンA、Eは、髪を作る上で大切なタンパク質をサポートするために必要な栄養素です。ビタミンは、野菜や魚介類に多く含まれますので、それらを中心とした食生活にしましょう。
⑧水分を多めに取る
頭皮は、乾燥すると薄毛の原因になります。そんな乾燥対策には、水分補給があげられます。ただ、水だけを飲めば良いというものでもあり冬の寒い時期に冷たい飲み物を飲めば体は冷えてしまい逆効果になるため、基本は温かい飲み物を考えた方が良いでしょう。
⑨タバコを控える
タバコを吸うことは、悪玉コレステロールを増やしたり、ニコチンが原因のビタミン不足、頭皮の老化を早めさせる活性酸素の増加などが起こってしまい、抜け毛や薄毛の原因になります。そして、禁煙することがストレスとなってしまう場合もあるのでタバコは吸わない方がいいでしょう。
⑩過度な飲酒は控える
アルコールを肝臓で分解するときに必要なエネルギーとして使われる成分はシステインとメチオニンです。髪の毛はタンパク質で構成されていて、そのタンパク質を形成する成分は、これらアミノ酸。つまり、飲酒しすぎるとこの成分がアルコール分解するために使われてしまい髪の毛を形成するためには足りなくなることもあるので飲酒は控えた方がいいでしょう。