薄毛や抜け毛でうまくスタイリングが決まらなかったり、スタイリング剤が原因で薄毛が進行していると悩んでいる人!薄毛とスタイリング剤の関係、スタイリング剤の正しい使い方を今回の記事では説明していきます。薄毛だからといってヘアスタイルをあきらめる必要はありません。少しの工夫と正しい使用方法でおしゃれも同時に楽しみましょう!
1、薄毛とワックスの関係
薄毛が気になる人は、髪の毛や頭皮につけるあらゆるものについて、注意する必要があります。そのひとつが、整髪剤です。整髪剤の中でも種類が多く、簡単に使えることから多くの人に利用されているのがワックスではないでしょうか。
ワックスは基本的に髪の毛だけにつけるものですが、頭皮にもついてしまうことがありますし、汗などで頭皮や毛穴に流れてしまうこともあります。そういったときにケアを間違えると、ワックスが薄毛に関係してしまうことがあります。
とはいえ、ワックスは整髪剤の中では、薄毛の人におすすめできる要素があります。
2、薄毛の人におすすめな整髪剤
ワックスの他にも、整髪剤にはさまざまな種類があります。薄毛の人におすすめな整髪剤はどのようなものなのでしょうか。整髪剤は、現在、大きく分類すると以下のような種類に分けて考えることができます。
①整髪剤の種類
・ヘアワックス
油性・クリーム状の整髪剤。整髪料の中でも種類が多い。ナチュラルな仕上がりで、柔らかく髪をまとめることができる。
・ムース
泡状の整髪剤。「フォーム」とも呼ばれる。シリコンにより髪に艶を与える他、髪をセットしたり、トリートメント効果を出したり、様々な製品がある。
・ポマード
油性の整髪剤で粘度がある。男性用の整髪料がメイン。ヘアスタイルを維持する力が強く、艶のある仕上がりになる。
・グリース
ポマードと同類の整髪剤。油性と水性のものがあり、油性のものが多く「ポマード」と呼ばれる。髪の毛に艶を出す。
・ヘアクリーム
粘度のある乳化型クリーム。髪をセットするというよりは、髪の毛に水分と油分を補い、髪の状態を整えるための整髪剤さっぱりとした使用感のものが多い。
・ヘアスプレー
ガスを使用したスプレータイプの整髪剤。ヘアセットの仕上げに使われることが多く、ヘアスタイルの乱れを防ぎ、髪に艶を出すなどの働きのある製品もある。
②薄毛におすすめな整髪料
上記の整髪剤の中で、薄毛の人におすすめなのが、ずばり、ワックスです。
なぜなら、ワックスが整髪剤の中で一番頭皮につくことを防げるからです。また、天然由来成分など頭皮に負担が少ない成分を優先してつかったものなど、種類が多く選択の幅があることもおすすめの理由です。
そのため、ワックスなら何でも良いわけではなく、なるべく頭皮に負担の少ないワックスを選び、使い方にも工夫が必要です。
③ワックスの種類
ワックスの中にもいくつかの種類があり、種類によって髪の仕上がりが違います。また、髪の毛や頭皮への負担も変わってきます。
・ファイバー
繊維(ファイバー)が混ざっているヘアワックス。髪の毛へのなじみが良く、毛先に動きを出しやすいワックスです。キープ力も高く、その分油分が多め。髪の毛が多い、硬い、ロングの人、またしっかりとセットしたい人などにおすすめ。
・クリーム
ファイバーよりも軽く、ドライな使い心地のヘアワックス。ファイバーに比べキープ力などは落ちますが、その分べたつかず柔らかなスタイリングができます。比較的どの髪質の人にも使いやすく、はじめてヘアワックスを使うひとにもおすすめです。
・マット
クリームよりもさらに軽く、油分も少なく、ナチュラルな仕上がりのヘアワックス。使い方にややコツが要りますが、髪の毛が少な目、細めの人にもおすすめです。
・クレイ
マットと同類のヘアワックス。油分が少な目で、ナチュラルな仕上がり。
④薄毛におすすめなワックス(マット系)
薄毛の人におすすめのヘアワックスは、マット系のワックスです。その理由としては、まず、髪の毛が少ない、細い人でもスタイリングがしやすいことがあげられます。また、油分が少ないので、毛穴につまるなど頭皮への負担を小さくできるということも理由です。
ただし、使い方には少しコツが要り、ダマになりやすいので注意が必要です。洗髪後、髪をふき取った後のまだ髪に水分がある状態で使うとよく伸びるようです。
3、ワックスが薄毛に繋がる原因
整髪剤の中では薄毛の人におすすめできるワックスですが、使い方に注意しないと、薄毛につながってしまうことがあります。ワックスが薄毛につながる原因としては、主に以下の原因があります。
①ワックスを付けたまま寝る
仕事で疲れて髪を洗うのが面倒でついそのまま、または朝シャン派で夜は髪をしっかりと洗わないという人もいるかもしれません。しかし、ワックスを付けたまま寝ることは、薄毛の大敵です。睡眠中は、髪の毛や頭皮が健康な状態を保つために、ダメージを回復し、髪が成長する状態を整える時間です。しかし、髪の毛や頭皮がワックスやそこに付着した汚れなどで不衛生な状態だと、髪の毛や頭皮の健康な働きを妨げてしまいます。
②頭皮に直接ワックスを付ける
ワックスは基本髪の毛につけるものですが、量が多かったりあまり意識せずにつけたりすると、頭皮に直接ワックスがついてしまうことがあります。頭皮についたワックスは、毛穴をふさぐ、汚すなど、頭皮環境を乱してしまいます。
③洗い流せていない
シャンプーはしていても、ワックスをきちんと洗い流せていないことがあります。髪の毛に残ったワックスは、汚れがついたまま、さらに油分が劣化し髪の毛にとってもよくありませんし、頭皮にも影響してしまいます。
④ワックスに含まれる石油系界面活性剤が髪に悪影響?
多くのヘアワックスには、水と油を混ぜ合わせるための石油系界面活性剤が含まれています。この界面活性剤の働きとして、タンパク質を変化させてしまうことがあります。髪の毛の主成分はタンパク質ですし、頭皮もタンパク質からできています。そのため、多量のワックスを長時間つけ続けていると、髪や頭皮に悪影響があることも考えられるのです。
⑤ワックスの油分で毛穴が汚れる
ワックスは油分を多く含んでいます。この油分が頭皮に付くことにより、頭皮にある毛穴が汚れてしまうことも、薄毛につながる可能性があります。
4、ワックスの正しい使い方
ワックスが薄毛につながらないようにするためには、ワックスを正しく使う必要があります。注意すべきポイントは、次の点です。
①使用量は控えめにしよう
ワックスをつけすぎると、シャンプーで落としきれないことがありますし、頭皮にもついてしまうことがあります。ワックスの使用量は適量で、特に髪の毛が薄かったり細かったりする場合は、控えめにしたぐらいがちょうどよい量となります。
②髪の毛の先端に付けよう!頭皮につけなくてもスタイリングは決まる!
ワックスはヘアスタイルを整えるためのものです。髪の毛についていれば十分で、頭皮にまでつける必要はありません。また、根本までワックスをつけなくとも、毛先にきちんとワックスをつけることで、スタイリングは決まります。
③ワックスは必ず落としてから寝よう
ワックスをつけたまま寝ることは、頭皮の環境をぐっと悪化させてしまいます。面倒でも、ワックスは必ずシャンプーで落としてから寝るようにしましょう。朝シャン派の方も、薄毛帽子のためには、ワックスは夜落とすように習慣を変えましょう。
④髪型もガラっと変えてみるのもあり!
ワックス、あるいは他の整髪剤をどうしてもたくさん使わないとスタイリングが決まらないという場合は、思い切って髪型を変えてしまうのも手です。特に長めの髪型は整髪剤を多く使いがちなので、短めの髪型で一部分をセットすることでおしゃれを楽しむのがおすすめです。
5、ワックスの正しい落とし方
ワックスを正しく使ったら、落とすときも正しいやり方で落としましょう。ワックスの正しい落とし方とは、頭皮への負担を抑えつつ、ワックスをしっかり落としきる方法です。
①シャンプー前にくしやブラシで髪をとかす
シャンプー前にくしやブラシで髪をとかすことで、髪の毛についた大きな汚れを落とすことができます。これにより、後のシャンプーなどが泡立ちやすくなります。また、髪の毛の絡まりがとれるので、シャンプー時に張ってしまうことを防げます。
②髪をお湯でしっかり洗ってからシャンプー剤を付けて洗う
シャンプー前には、お湯でしっかりと髪を洗います。これにより、さらに髪の汚れを落とし、シャンプー時の泡立ちをよくします。シャンプーはしっかり泡立て、髪の毛を包み込むようにしましょう。
③落としにくい時は事前にトリートメントを
シャンプーをしっかりしてもワックスが残っているような感じがするときは、シャンプー前にトリートメントをすると、油分が落ちやすくなります。
④頭皮を指の腹でマッサージをするように洗う
シャンプーをして洗い流すときに、頭皮を指の腹でマッサージするように洗うことで、爪などで頭皮が傷つくことを防げますし、マッサージにより血行促進も期待できます。血行不良は薄毛の大敵、凝りもほぐれて気持ち良いのでぜひ試してみてください。
6、悩み別のスタイリングのコツ
頭皮や髪の毛の性質によっても、スタイリングの際に気を付けるべきポイントが違ってきます。頭皮や髪の毛の性質が違えば、それぞれ悩みも違うでしょう。
①猫っ毛で髪がまとまらない
猫っ毛の人は、無理に髪をまとめるよりも、髪の毛の流れを活かしたナチュラルなスタイリングをするようにしましょう。そうすることで、整髪剤の使用量も抑えられます。
また、男性であれば髪を刈って短くしてしまうという方法もあります。
②べたつきが気になる
髪の毛がべたつくという場合は、日常的に整髪剤などがきちんと落としきれていないという可能性も考えられます。整髪剤を使う際は頭皮を避け、毛先をメインに、適量を心がけましょう。
また、髪の毛を洗うことは大事ですが、洗いすぎが逆に脂質の過剰な分泌をまねくこともあります。シャンプーをしょっちゅうする人は、シャンプーの頻度を減らしてみましょう。
③生え際を隠したい
生え際を隠したい場合、無理に髪を伸ばして隠すと逆に目立ってしまうことがあります。すべて隠そうとするのではなく、ツーブロックなどで自然に髪を流すことで、生え際を目立たせないようにできます。また、ソフトモヒカンや刈り上げなどの短い髪も、意外と生え際が目立たないスタイリングです。
④つむじが気になる
つむじが気になる場合、つむじを避けた分け目を作ることで、目立たなくすることができます。生え際と同様、ツーブロックはおすすめです。また、これも繰り返しになりますが、刈り上げなどあえて短い髪型にする方が、薄毛が目立たないこともあります。逆に、生え際があまり気にならない場合は、オールバックでつむじをカバーすることもできます。
⑤ボリュームがほしい
ワックスや整髪剤だけでボリュームを出そうとすると、どうしても使い過ぎになってしまいます。そこで、ワックスの前にドライヤーでブローを行い、髪の根本から流れを作るようにしておきます。この状態で毛先にワックスなど整髪剤をつけることで、よりボリューム感を出すことができます。
7、ワックスをおとした後は育毛剤でケアを
ワックスをしっかり落としたら、そこで安心せずに、薄毛対策のためには育毛剤できちんとケアをするようにしましょう。ワックスがきちんと落ちて、頭皮環境が整った状態であれば、育毛剤の効果も出やすくなります。
薄毛でも正しい使い方をしていればワックスを使用しても問題ないでしょう。逆に言えば今薄毛でない人もワックスの誤った使用で薄毛が進行する事が考えられます。
ワックスだけではなく、汗や皮脂、ほこりなどの汚れも頭皮には負担になります。
頭皮を清潔にしておくことは育毛の大前提となります。頭皮を清潔に保つことから育毛をスタートしましょう。