最近髪が薄くなってきた。最近になって抜け毛が増加したといった悩みを抱えている方。薄毛対策にはまず薄毛の原因をしっかりと理解して、早期に対策を始める事が大切です。今回は薄毛の原因と対策方法を紹介していきます。
1、男女では薄毛対策に大きなちがいが？
男性でも女性でも薄毛に悩む人はいますが、男性と女性とで薄毛の原因として共通することと、男性ならでは、女性ならではの原因があることがあります。原因が違えば、対策も違ってきます。
①女性の薄毛対策
女性の薄毛の原因として多いのは、ホルモンバランスの乱れです。妊娠・出産、更年期の他、ピルの服用を止めたときなどは、ホルモンバランスが乱れやすいので、女性ホルモンの働きを助ける成分のある食品やサプリメントを摂ることが、薄毛の対策になります。
また、ストレスや過労、生活習慣の乱れなどによりホルモンバランスが崩れることもあります。こういったときは、ストレスの原因をなるべくなくすことやストレスの解消、生活習慣を整えるなど、根本的な対策も必要になります。
その他、紫外線ダメージやカラーリング・パーマによるダメージ、食生活の偏り、間違ったヘアケアなどは、女性も男性も共通する薄毛の原因となります。紫外線ダメージをなるべく受けないような対策や、正しいヘアケアによるダメージ回復、バランスの取れた食生活は、男女問わず、頭皮環境を整える方法として薄毛対策になるのでおすすめです。
②男性の薄毛対策
男性の薄毛の原因として多いのは、男性型脱毛症（AGA）です。AGAは、男性ホルモンのひとつであるテストステロンが、酵素の働きによってDHT（デヒドロテストステロン）という物質に変わり、この物質が抜け毛を引き起こすというものです。AGAによる薄毛の対策としては、育毛剤や発毛剤、専門機関の受診、植毛などがあります。
その他、個人差はありますが、男性の方が女性よりも脂質過多の食事になりやすかったり、間違ったヘアケアで頭皮を傷つけてしまったりということもあります。これらの原因による薄毛は、食生活の改善や、正しいヘアケアをすることが対策となります。
2、薄毛の原因5選
先に解説しましたが、男性と女性とでは薄毛の原因が違うことがあります。男性と女性とでは、どちらかというと男性の方が薄毛に悩む人が多いようです。一般的に、薄毛の原因として多いのが、次の5つのことです。
①遺伝
遺伝による薄毛は、男性に多いようです。これは、男性ホルモンが、薄毛に関係するところが大きいからでしょう。遺伝による薄毛はAGAと関係がある場合が多いようです。
②男性型脱毛症（AGA）
男性ホルモンのひとつであるテストステロンをきっかけとして、男性に起こる薄毛です。早い人では20代から
AGAに悩む人もいます。前頭部や頭頂部から薄毛が進んでいきます。
③ストレス
過度のストレスや慢性的なストレスは、男女問わず、体の機能低下を招きます。ストレスによる血行不良や自律神経の乱れから、髪の毛の正常なサイクルが乱れて、薄毛になりやすい状態になることがあります。
④生活習慣
過度の飲酒や喫煙、不規則な生活などは、体の働きを低下させ、血行不良などにつながり、頭皮の状態も悪化させます。それが続くと、薄毛になってしまうことも考えられます。
⑤外的要因
ここまではどちらかというと内的要因でしたが、外的要因が薄毛の原因となることもあります。
・帽子・ヘルメット
帽子やヘルメットをかぶりっ放しだと、頭皮が蒸れて、頭皮環境が悪化し、薄毛になりやすい状態になってしまいます。紫外線やさまざまな衝撃から頭を守ってくれる帽子・ヘルメットは大切な存在ですが、常にかぶっていることが多い人は、適度に外すタイミングを作ったり、かぶりっ放しの後は頭皮ケア・毛髪ケアを入念にしたり、注意が必要です。
・誤ったシャンプー方法
シャンプーは衛生的な頭皮環境を保つために必要なことですが、誤ったシャンプー方法は逆に頭皮を傷つけ、薄毛につながってしまいます。まず、薄毛が気になるときは、シャンプーは洗浄力が穏やかなものを選んだ方が良い場合が多いです。ただ、頭皮の状態によっても最適なシャンプーは違うので、自分の頭皮の状態をチェックして、それに合ったシャンプーを選ぶことが大切です。
また、シャンプーをする際は、爪をたてないように気を付けましょう。爪を立てて強く洗うと、頭皮が傷ついてしまいます。シャンプーをした後は、洗い残しがないようにしっかりすすぎ、ドライヤーできちんと乾かします。シャンプーの洗い残しや生乾きの髪も、頭皮環境を悪化させ、薄毛につながりやすくなってしまいます。
3、今から始められる薄毛対策8選
日頃の習慣を変えるだけでも、頭皮環境を改善し、薄毛対策となります。今から始められる薄毛対策として、8つの対策を紹介します。
①バランスの良い食事
バランスの良い食事は、当たり前ですが健康な体を作るために重要なことであり、頭皮や髪の毛にとっても同様です。特に、髪を作る素となるタンパク質や、髪の毛を作る働きに関わるビタミンB群などを積極的に摂るようにしましょう。タンパク質は、動物性タンパク質ばかりに偏らないよう、植物性タンパク質とバランスを取るようにします。
あまり細かく考えずとも、炭水化物・タンパク質を適度に摂り、ビタミン・ミネラル類が豊富な野菜や海藻類を積極的に摂るようにすれば、自然とバランスが摂れます。外食などが多くバランスが摂りづらい場合は、サプリメントなどで補うようにします。
②良質な睡眠
睡眠不足は健康の大敵ですし、頭皮環境にも悪影響となります。必要な睡眠時間は人によって違いますが、睡眠不足を感じているようなら、我慢するのではなく睡眠時間を確保できるように、時間の使い方を見直しましょう。
寝る前にPCやスマホの画面を見続けることや、就寝前の飲酒は、睡眠の質を下げてしまいます。寝る前はストレッチをしたりハーブティーを飲んだりするなど、リラックスできる方法を見つけましょう。
③適度な運動
適度な運動は血行を改善し、体の機能を向上させてくれます。激しい運動は薄毛対策に逆効果となってしまうこともあるので、速足でのウォーキングや軽いジョギング、ストレッチやヨガなど、適度な有酸素運動を習慣づけましょう。
④ストレス
ストレスは頭皮環境にはもちろん、そもそも体全体にとって良くありません。ストレスの原因をなくすことができれば一番ですが、それが難しい場合は、少しでもストレスを低減できるような環境づくりや考え方、またストレス解消の手段をいくつか持っておくのもおすすめです。ちなみに、ストレス解消といっても、過度のお酒やタバコなど、体を害するものは、薄毛の原因となってしまいかねないので、避けましょう。
⑤紫外線対策
肌が日焼けするように、紫外線は頭皮にもダメージを与えます。薄毛が進んでいる人は、余計に頭皮への紫外線ダメージが大きくなってしまいます。特に紫外線が強い時期は、UVカットの帽子や日傘などで頭皮を守りましょう。帽子や日傘を使うのが難しい場合は、なるべく地下街や日陰を歩くようにしましょう。
⑥正しいシャンプー方法
シャンプー前にブラッシングをして、ぬるま湯でよくすすぐことで、ある程度の汚れを落とすことができます。その状態で、シャンプーをよく泡立て、指の腹で地肌に優しく触れながら、汚れを落とすようにしましょう。最後に、洗い残しのないようにしっかりとすすぐことも大切です。
⑦正しいドライヤー方法
シャンプー後に髪の毛をきちんと乾かすことは、頭皮環境を良い状態に保つために大切です。ただし、ドライヤーの熱は当たり過ぎると頭皮にダメージを与えてしまうので、髪の毛から適度な距離を保ち、一か所に固定せず、満遍なくドライヤーを動かして、全体的に髪の毛を乾かしていくようにしましょう。温風と冷風を切り替えながら乾かすと、熱が当たりすぎずに程よく乾かしていけます。
⑧頭皮マッサージ
現代人は頭が凝っている人も多く、頭が凝っていると、頭皮の血行が滞ってしまうことがあります。ドライヤーの後など、指の腹で優しく頭皮をマッサージしてあげると、ちょうどシャワーや入浴であたたまったところに、血行がより促進されます。
4、タイプ別の薄毛対策方法
薄毛がどれだけ進行しているのか、薄毛をどのぐらい労力をかけて治したいかによっても、おすすめの薄毛対策に違いがあります。
①しっかり効果を出したい方にはAGAクリニック
AGAに関しては、最近は専門のAGAクリニックが増えています。薄毛が目立っていて、本腰を入れてしっかり薄毛の対策をしたいという場合は、まずはAGAクリニックを受診すると良いでしょう。AGAクリニックでは、受診者と医師とが相談の上、内服薬や外用薬を使って治療を進めます。
・内服薬での治療
AGAの原因となる物質DHT（デヒドロテストステロン）抑制するフィナステリド、デュタステリド、発毛作用のあるミノキシジルを配合した内服薬が用いられます。その他、ビタミンやミネラルも配合されます。これら共通した成分を元に、クリニックごとに独自の配合を行い、何種類かの薬のうち、効果のある薬を探していきます。
・外用薬での治療
発毛効果のあるミノキシジルを主成分とした外用薬が用いられます。リキッド、フォーム、軟膏などいくつかのタイプがあり、治療者に合ったスタイルを探っていきます。
②お金にいとわず確実に直したい人に向くのが植毛
頭皮環境を改善するというわけではありませんが、とにかくすぐに薄毛をカバーしたくて、お金はかかっても構わないという人は、植毛という方法もあります。植毛であれば、ほぼ確実に薄毛を隠すことができますが、薄毛自体が治るわけではないので、生活習慣の改善などを一緒に行うことをおすすめします。
③お金と体に負担をかけたくないなら育毛剤
育毛剤は、健康な髪の毛が成長していくのを促すための製品です。AGAクリニックの受診や植毛ほどお金がかからず、ゆるやかな対策をすることが可能です。市販の医薬品は通常、医薬部外品育毛剤ですが、専門のクリニックでは医薬品育毛剤が処方されることもあります。
・医薬品育毛剤
「医薬品」は医師が処方して管理する薬。臨床試験を経て、人の体に対する特定の効果が認められており、逆にそれ以外の効果はうたうことができません。また、配合量・分量、１日あたりの使用量・使い方が明確に定められています。
・医薬部外品育毛剤
「医薬品」程の効果はないものの、人の体の状態を改善するもの。医薬品に用いられる効果のある成分は入っておらず、医薬品のように1日あたりの使用量などは定められていません。市販の育毛剤はほとんどこちらの医薬部外品育毛剤です。
④頭皮環境の清浄化はスカルプシャンプー
薄毛対策のシャンプーは、まず、正しいシャンプーの仕方が第一ですが、頭皮の状態が崩れている場合は、スカルプシャンプーを使うと良いでしょう。スカルプシャンプーとは、明確な定義はありませんが、「スカルプ＝頭皮」の状態改善を目的としたシャンプーです。
⑤育毛サプリメントの使用
育毛サプリメントは、健康な髪の毛を育てるために必要な栄養素を補うことのできるサプリメントです。育毛サプリメントだけで薄毛を改善することは難しいですが、育毛剤との併用など、他の対策と合わせて行うことで、薄毛対策の効果が出やすくなることが期待できます。AGAクリニックを受診している場合は、一度お医者さんに、そのサプリメントを飲んでも問題ないか確認するようにしましょう。
5、薄毛対策には早めの対策が大切？
薄毛毛対策は、早めに対策すればするほど薄毛の進行を抑えやすく、改善も早くなります。薄毛が気になったら、気のせいとごまかさずに、まずは生活習慣のような今から始められる対策から行い、状況に応じて他の対策も行うようにしましょう。
一方、これまで対策をあまりしてこなかった、対策をしてきたけれど効果が出なかったという方も、あきらめることはありません。早く対策をした方が効果も早いですが、遅く始めても、じっくり続けていくことで、少しずつ頭皮環境を改善し、効果のある薄毛対策となります。
自分にあった薄毛対策は見つける事が出来ましたか？お金はかけたくないけど薄毛対策をしっかりとしたい人には、成分にしっかりとこだわった育毛剤がおすすめです。
医薬部外品の育毛剤は副作用の心配がないのに、育毛効果を認められた成分が配合されているので、育毛効果が期待できます。