育毛剤の種類が多くなってきていて、何が自分に合った育毛剤なのか、どの育毛剤を使ったらいいのかと悩んでいるかたは多いのではないでしょうか?今回は、男性向けの育毛剤や女性向け育毛剤の違い、男性向け育毛剤のなかでも種類があるので、紹介していきます。
1、抜け毛がひどい?薄毛のサインかも?
毎朝、枕についた抜け毛をチェックしていますか? これぐらいは大丈夫!年だから仕方ないなんて諦めていると一気に薄毛になります。抜け毛がひどくなると間違いなく薄毛や脱毛症になります。
2、ひどい抜け毛の原因とは?
①ヘアサイクルの乱れ
・男性型脱毛症
男性型脱毛症は「ジヒドロテストステロン」の働きによって起こります。その「ジヒドロテストステロン」は男性ホルモンのテストステロンが酵素によって生成されます。全国で患者数は約1200万人です。
・びまん性脱毛症
びまん性脱毛症は特に女性に多い脱毛症です。徐々に髪の毛全体のボリュームがなくなり、気が付けば地肌が見えるほど髪の毛がなくなっています。女性ホルモンのエストロゲンの減少が主な原因です。
②加齢
年を取ると髪の毛の抜ける量に対して生えてくる量が少なくなります。身体の衰えが原因ですが、ストレスや長年の生活習慣など様々な要因も付加されます。特に女性の場合は女性ホルモンのエストロゲンの生成量が年齢と共に減少していきます。
③季節的要因
季節そのものが原因で薄毛になることはありませんが、気温の急激な変化は自律神経をはじめ様々な体調不良の原因になります。その結果、ホルモンのバランスが崩れて薄毛になることがあります。
④脱毛症
・円形脱毛症
ストレスが主な原因で男女問わず発生します。十円玉ぐらいの円形状の脱毛部分が発生します。メカニズムははっきりとしていませんが重度の疲労やストレス、感染症などが主な原因です。一過性の症状が多く、ストレスや長期にわたる疲労から解放されたときに自然と治ります。
・産後脱毛症
産後脱毛症は産後にホルモンのバランスやサイクルが崩れて髪が大量に抜ける症状です。また、産後に強い不安を抱えたときにも発生することがあります。多くの場合、自然に治りますが長期化する場合もあります。
・牽引性脱毛症
ポニーテールやエクステなど髪の毛を引っ張ることで発生する脱毛症です。男性は殆ど発生しません。長い髪の毛だけでも頭皮にはかなりの負担になっていますがそれに加えて引っ張ることでダメージを受け脱毛症になります。
⑤頭皮トラブル
・ふけ
フケには乾性と脂性フケの2種類があります。脂性フケは主にマラセチア(癜風菌)と呼ばれる真菌類の感染と考えられています。乾性フケは頭皮が乾燥してダメージを受けて皮膚が剥がれたことが主な原因です。
・かゆみ
かゆみの原因もフケの場合と同じで脂性と乾性の2つです。脂性の場合はマラセチア真菌が増えることで頭皮が刺激されることが原因です。乾性の場合は保湿の機能が失われ皮脂膜が作れなくなりそこから細菌が入り炎症を起こすことが原因です。
・頭皮湿疹
頭皮に赤いブツブツが出たり頭皮の一部分が赤くなったりします。生え際が赤くなることもあります。かゆみを伴い頭皮が剥がれ落ちて肩にフケのような頭皮が落ちてくることもあります。シャンプーが頭皮に合っていないことが原因として考えられます。
・しらくも、しらみ
白癬菌が髪の毛に寄生して発生する皮膚病です。戦前には多くみられましたが現在は稀です。小学生の男子生徒に発生することがあります。髪の毛が切れやすくなり抜けて楕円上の脱毛部分が現れるときもあります。何らかの原因で菌に感染した時に症状が出ます。
⑥ダイエット
食事を制限するダイエットを行うと栄養不足やホルモンバランスの崩れにより髪の毛が生え変わるサイクルが乱れて抜け毛や薄毛になります。食事制限によるダイエットは専門家の指示の下で無理なく行う必要があります。
⑦生活習慣の乱れ
・睡眠不足
睡眠不足は抜け毛の原因になります。ホルモンは睡眠時に分泌されますので睡眠不足はホルモン不足につながり髪が抜ける原因になります。また睡眠不足によりストレスを抱えることになり頭皮に悪影響があります。
・栄養不足
食生活が乱れ栄養不足になると抜け毛の直接の原因にはならないが要因の1つになります。脂が多い食生活で頭皮に油分が多くなりそれを落とす為に洗浄力の強いシャンプーを使用し結果、頭皮が痛み抜け毛の原因になります。また栄養バランスが崩れて頭皮そのものに問題が発生し抜け毛の原因になります。
・飲酒
過度の飲酒は抜け毛の原因になります。アルコールは肝臓で分解されますが、飲酒量が多いとエネルギーがアルコールを分解する方に多く使われるため、髪の元になる成分まで使用されます。また、アルコールにより栄養素の吸収を阻害することもあります。適量の飲酒では問題ありません。
・喫煙
喫煙は抜け毛の原因になります。頭皮の周りには毛細血管がたくさんあり喫煙により毛細血管が収縮し頭皮に栄養が行き届いません。頭皮の健康が阻害されるため抜け毛が多くなります。
⑧ストレス
ストレスは抜け毛の原因になります。ストレスは体全体の栄養やホルモンのバランスを崩します。そのため頭皮に十分な栄養が回らなくなり感染症を引き起こし、抜け毛が増えることがあります。ストレスの原因は人それぞれですが適切な発散方法を見つけましょう。
⑨女性ホルモンの乱れ
女性ホルモンの中でエストロゲンの生成が乱れると抜け毛の原因になります。エストロゲンは髪の毛の成長を促進し、生長期間をキープし、頭皮の血行を促進します。また免疫力を強化する働きもあるためエストロゲンの現象は抜け毛をはじめ様々な不調の原因になります。
⑩ヘアカラー・パーマ
ヘアカラーやパーマは頭皮に多大な負担をかけます。そのため頭皮湿疹やかぶれなど問題が発生し髪の毛が生え変わる前に抜けてしまうことがあります。ヘアカラーやパーマをかけるときはスタイリストとよく相談し頭皮に多大な負担をかけないようにしてください。
3、抜け毛がひどい時の対策方法
①育毛剤を使う
育毛剤は頭皮の血行を促し、頭皮環境を整えます。アミノ酸により毛根に直接栄養を与えます。効果は早い人は数か月で実感することができます。人によって効果がないものもありますので専門家のアドバイスを受けましょう。
②AGAクリニックに通う
AGA(エージーエー)とは「男性型脱毛症」を意味します。全国で数千ものクリニックがあり日々増加しています。抜け毛の相談や治療について親身に相談に乗ってくれます。保険外診療になる場合がありますので実際の診療の際はクリニックにご確認ください。
③皮膚科へ行く
頭皮に問題がる場合は皮膚科の診察をお勧めします。AGAクリニックは発毛や育毛を目的としますが、皮膚科は頭皮そのものを健康にして抜け毛を改善することを目的にしています。頭皮湿疹など明らかに頭皮に問題がある時は受診しましょう。
④生活習慣をただす
・バランスの取れた食事
バランスのとれた食事は適切なホルモンバランスを保ちます。ミネラル、ビタミン類、オメガ3脂肪酸やたんぱく質は髪の毛の成長には欠かせません。しかしこれらは体内では生成されません。食事でのみ摂取可能です。
・しっかり睡眠をとる
快適な睡眠は抜け毛対策に重要な対策になります。6時間以上で決まった時間に睡眠をとるとホルモンが十分に分泌されるため頭皮の健康が保てます。頭皮が健康になれば抜け毛が減ります。
・適度な運動
適度な運動は、ストレスの開放につながります。ストレスは抜け毛の原因になります。また汗を流すことで体の新陳代謝を活発にしてホルモンバランスを適切に保つことができます。運動後はしっかり休養と睡眠をとることも重要です。
・禁煙
禁煙することで食べ物がおいしく感じられます。いつもより食欲が出て多くの栄養を摂取できます。毛細血管の収縮を抑制できるため頭皮のライフサイクルを適切に保てます。頭皮が健康になり抜け毛が減ります。
・過度な飲酒は控える
過度な飲酒は髪の毛を支える頭皮に多大な悪影響があります。飲酒により喉の筋肉が下がりイビキの原因になります。イビキにより睡眠の質が下がり栄養が頭皮に行きわたらなくなり抜け毛が増えます。
⑤スカルプシャンプーを使う
・スカルプシャンプーの種類
スカルプシャンプーは大きく3種類あります。必要な皮脂を残しながら余分な皮脂は洗い流すアミノ酸系のスカルプシャンプーが主流です。そのほか石鹸系スカルプシャンプーや高級アルコール系スカルプシャンプーがあります。
・正しいシャンプー方法
シャンプーは頭皮に悪影響のないものを選びましょう。リフレッシュのために洗浄力の高いシャンプーを使うと皮脂まで洗い流すことになり、皮脂が不足すると過剰に分泌されて炎症を起こします。その結果抜け毛が増えます。
⑥頭皮マッサージを行う
頭皮マッサージは正しく行えば抜け毛対策になります。血流が改善されて頭皮が健康になります。頭皮は毛細血管がたくさんあり体全体にも良い影響があります。1日5分程度で十分な効果が期待できます。
⑦パーマヘアカラーをやめる
パーマやヘアカラーをやめると頭皮への負担が減ります。パーマ液は強力なアルカリ性の薬品です。ヘアカラーは酸性染料が多く含まれています。薬品による炎症が原因で頭皮に問題が発生している場合は頭皮の健康が保たれ抜け毛が減る可能性があります。
⑧育毛サプリで栄養を補給する
ミネラル、ビタミン類、オメガ3脂肪酸、たんぱく質や亜鉛など髪の成長に必要な栄養をサプリメントで摂取することは抜け毛対策になります。サプリメントはあくまで補給なので基本は食事により栄養は摂取してください。
4、10代20代で起こるひどい抜け毛の対処法とは?
生活習慣を見直し睡眠時間を十分に取りましょう。過度なストレスが掛かっていないか検証してください。スナック菓子やインスタント食品を避けてバランスの良い食生活を心掛けてください。
5、ひどい時は皮膚科を受診しよう
急激な抜け毛の場合、頭皮そのものに問題があることがあります。ホルモンバランスの乱れや栄養が頭皮に行きわたっていないことも考えられます。様々な原因が考えられるためひどい抜け毛が発生した時は迷わず皮膚科を受診しましょう。